#令和に 世界初金属膜から水素精製水素の歴史を大分から創る
いまドキ#令和に翔ぶモノ22日は金属膜を使って純度の高い水素を取り出す技術を開発し世界で初めて製品化した大分市のベンチャー企業です。
地球温暖化をくい止めるため政府は2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにすると表明。
脱炭素社会へ大きく舵をきった日本は二酸化炭素を出さないエネルギー、水素の需要がますます高まっている…。
大分高専の松本佳久教授は混合ガスを水素透過金属膜に通し高い純度で分離させる技術を開発しました。
「新しい材料を使って水素の分離のデバイスを製品化するのは大分の私達産学官のチームが世界で初めてです。
でてくる水素の純度は100%。
」 松本教授は大分市のベンチャー企業「ハイドロネクスト」に開発技術を移転しました。
研究室は改造したコンテナの中です。
水素や二酸化炭素などを含む混合ガスに圧力をかけると水素の原子だけが希少金属バナジウムの薄い金属膜に入り込み通り抜けます。
1枚の金属膜が原子のふるいとなり純度100%の水素が得られる仕組みです。
金属材料工学を長年研究した松本教授は水素の純度を高めることに成功しました。
大分コンビナートで排出される副生ガスは全国のおよそ10%にものぼります。
地元で出た副生ガスから水素を取り出しハイドロネクストはエネルギーの地産地消を目指しています。