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衆院選を前に「観光関係者の声」【大分】

総選挙に向けて大分県内の様々な現場が直面している問題についてシリーズでお伝えしています。10月14日は観光客の激減で打撃を受けている観光業です。

別府観光の目玉でもある地獄めぐりのひとつ「鬼山地獄」。この日は平日ということもあって人出が少ない印象です。

「コロナ前だったら平日もお客さんがいた?」「いました。園内で餌付けをするときには柵の周りがお客さんで埋まっていたのでさびしいですよね」

コロナ禍で9割も減っていた客足の回復は鈍く、各地の緊急事態宣言があけた今もようやく以前の3分の1程度です。

(おにやまホテル・衛藤昭治支配人)「こういう施設は近隣のお客様はあまり見えない。コロナ前は半数以上がインバウンドのお客様だったのでそちらのお客様が戻ってくるまで時間がかかりそう」

地獄を運営するおにやまホテルは緊急事態宣言やGoToトラベルなどコロナ禍の節目節目で取材を受けてきました。この1年半はジェットコースターのようだったと振り返ります。

(おにやまホテル・衛藤昭治支配人)「GoToには振り回されました。ハッキリ言って

年末年始は緊急事態宣言でお客様がスターっといなくなった。だからそういう大きい波は作らないように徐々に制限を付けた緩和をしてGoToを始めてほしい」

一方、10月の日曜日の大分県由布市湯布院町。湯の坪街道は多くの人で賑わっていました。

(神奈川から)「2回打っていたから安心感かなと思う打っていなかったら来なかったと思う」

(熊本から)「宿はお客さんが満席でしたね。こんなにお客さんがでているんだってびっくりしたくらい」

(県内から)「おおいた旅割(を利用)割安感は満載です」

(店の人)「普段通りのお客様の数には完全には戻っていないが解除されて少しはお客さんが戻ってきた印象」

現在の客足の中心は近隣から日帰り客。宿泊客の回復まではまだ遠い状況といいます。

こうした中、コロナ禍で借り入れた資金の返済猶予期限を迎える施設も少なくなく観光関係者は危機感を募らせています。

(由布院温泉観光協会・太田慎太郎協会長)「今が由布院としては観光の底であるという認識でいいと思う。ここで何らかの手をしっかり打たないと本当のお客様が戻るまで地域が持たないという限界ギリギリの臨界点であると考えている」

打撃を受けているのは観光地だけではありません。

「1か月一台も動いていない月とかありますので大体収入が9割減」

貸し切りバスを運行する大分市の「仲花観光」。企業や自治会の旅行や学校行事などに利用されていましたが、コロナ禍に入り仕事が全くない月もあったといいます。

「こういうパーテーションをバスに全部付けた。だけど仕事自体がない」

維持費がかかることから10台所有していたバスのうち3台は売却。従業員も10人から7人に減らさざるをえませんでした。

「GoToトラベルとかは僕のようなバス会社にメリットはなくて休業要請とかもないので補助金がないのでやっぱり苦しいですよね。本当に困っているところを見ているのかなって思いますね」

ウイルス対策の混乱からブレーキとアクセルが繰り返された観光業。長期間にわたるダメージからの回復に向けては現場の細かな声に対応した政策が待たれます。

2021/10/14(木)のOBS大分放送ニュース
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