覆面議員巡る「写真掲載問題」の争点は

大分市議会の覆面レスラー議員が議会に対し、マスク姿の写真を掲載するよう求める仮処分を申し立てました。

「覆面」をめぐる双方の主張と今後の争点について取材しました。

大分市議会のスカルリーパー・エイジ議員。

マスク姿の写真を掲載するよう求めている背景にはこれまでの活動が大きく関わっています。

エイジ議員「覆面は当然覆面レスラーにとって命ですよ。

覆面レスラー議員として市民のためになにか役立ちたいと思って出馬した」エイジ議員が代表を務めるプロレス団体「FTO」は、2004年の設立から県内を中心に活動しています。

去年の7月豪雨をはじめ、全国の被災地でプロレスイベントを開催。

レスラーとしての復興を支援してきた活動が政治を志すきっかけでした。

2013年に初当選を果たしたエイジ議員は、公職選挙法で認められ有権者から支持された以上、マスク姿で議員活動を続けることは当然の責務と考えていました。

しかし…2013の市議会議員の発言「言論の府である議会に持ち込む正当な理由にはならない」大分市議会は議会規則に則り、「帽子や杖などを携帯できないこと」や「議会の品位に欠けること」を理由に本会議や委員会での覆面の着用を禁止しました。

マスクを絶対外さない覆面レスラーが素顔をみせなければならない苦渋の決断でした。

エイジ議員「悔しい思いはしたけどこれから先に進んでいくためには必要なのかな」追い打ちをかけたのがホームページや広報誌の対応でした。

審議の様子を広報するものとして、マスク姿の写真を掲載しない決定が下されました。

さらには審議とは関係なく議場で行われた記念撮影も覆面姿では参加することができませんでした。

エイジ議員「スカルリーパー・エイジという存在を表面的に否定しているわけです。

2年ずつ広報委員会に入ったんですけど地獄ですよ。

みなさん集合写真とりましょう、はい、ちょっと出てと言われるんですから」エイジ議員は4月26日、度重なる申し入れに対しても議会が対応しないため、写真の掲載を求める仮処分を大分地裁に申し立てました。

申し立てではエイジ議員の人格権や表現の自由を侵害していると訴え県外の覆面議員2人は掲載が認められていると実例を挙げています。

エイジ議員の弁護人「政治家としてのアイデンティーでもある覆面を脱げ、脱がなければ平等に広報しないと多数の力で強要することは、明らかないじめであり、パワーハラスメントにもあたる」一方、複数の議員によりますと、議会の中ではマスク姿の写真掲載を容認する動きが出ていたものの、仮処分の申し立てによって立ち消えになっているということです。

長年にわたる覆面騒動に市民の意見はー「いいと思うけどね」「常にマスク姿で自分を出しているので、入学式でもそれは知っているからあえて外す必要はないのかな」「私はちょっとだめやなやっぱり顔を出してもらいたい」エイジ議員「得体の知れない覆面レスラーが当選したということで、よくわからなかったかもしれないけど。

やっぱり多様性をしっかり認めていく特に今の時代はそれに反している逆行している市議会はどうなのか市民に知ってほしい」8年に及ぶ不利な扱いに声をあげた覆面の議員。

市議会側との協議はいまも平行線のままで今後司法の判断次第ではさらに混乱が広がる可能性もあります。

2021/05/05(水)のOBS大分放送ニュース